2012年11月15日木曜日

YouTubeの「すべての顔をぼかす」機能について

動画に他人の顔が映り込んでしまったときにどうする?
外出先で、特に、人の多い場所で動画を撮影するときに、その場にいる人の顔がどうしても映り込んでしまうことがあります。そんなとき、あなただったらどうしますか? 

気にせずにアップロードしてそのまま放置している動画も多く見られます。
そういう動画に対してどう感じるかという捉え方は、人によっていろいろでしょう。とはいえ、少なくとも私は、いい気はしません。自分がもしどこかで映り込んでいて勝手にネット上で姿を晒している可能性があるかもしれないと思うと、嫌な感じしかしません。

そんなわけでして、できれば自分の動画のせいで誰かの顔が無断で晒されてしまうという事態を少しでも減らしたいと考えています。そのために使える機能として、YouTubeに備わっている「すべての顔をぼかす」という機能をご紹介したいと思います。



使い方

  1. YouTubeの「動画の管理」画面に入る
  2. 編集したい動画の「編集」プルダウンメニュー内から「動画加工ツール」を選択
  3. 動画プレビューの左下にある「その他の機能」を選択
  4. 「すべての顔をぼかす」機能が表示されるので、適用を選択
  5. 最後に、加工した内容を「保存」(画面右上寄り)
このような手順で、実行できます。

「動画加工ツール」を選択するときには、次の画像のようなメニューが表示されるはずなので、その中から選んでください。





適用する上での注意点
適用する際に、画面にはある注意文が表示されます。その点についても言及しておきます。

この機能を用いると、元動画(顔が映っている動画)は消えます。元動画が消えて、新しい動画(ぼかし処理が施された動画)が新規アップロードされるような格好で、登場します。
そのため、YouTubeを動画保管場所のように用いている場合には、オリジナルの動画が消滅する憂き目に遭うことを覚悟しておく必要があるかもしれません。元の動画を残しておきたい場合は、事前に管理画面からMP4でローカルにDLしておくなどの作業をしておく方がよいでしょう。

また、元動画が消えるということは、それに付随する統計情報も消えるということを意味します。(チャンネル全体の再生数には影響しなかったと思いますが。)その動画がアップロードから現在までの段階で、どのような層に何回程度再生されたかという、アナリティクスから見るような情報は、過去分が消滅するものとして、割り切ってください。

さらに、新規アップロードと同じような形で新しい動画が登場するので、フィード送信も再度行われることになります。Twitterと連携させてアップロード情報を自動で流すような設定を組んでいる場合には、TLを見ている人にしたら過去分と重複する情報が飛んでいくことも、念頭に置いておいてください。

そして、収益化に関する情報も、リセットされます。アカウント設定の中で、収益化をデフォルトでonにしている場合でも、「すべての顔をぼかす」処理をした動画が再投稿される際には、収益化が全部offになった状態で再投稿がなされます。そのため、収益化しておく必要がある人は、手動で収益化にチェックを入れ直す必要が生じてきます。(たいした手間ではありませんが、見落とさないでくださいね。)

ときどきエラーをYouTube側が吐くこともあるので、その場合はぼかしが上手く導入できないこともあります。これについては、どうしたら適用できるんでしょうね…。(ご存じの方がいらっしゃいましたらご一報いただけると嬉しいです。)

最後に、これがおそらく、一番重要なことだと思われるので、もう一点だけふれておきます。
この機能は、顔に限ってのぼかしです。しかし、服装や体系、撮影場所の情報などから総合して、個人が特定されることも、あるでしょう。
そのため、編集でなんとかしようとするよりも、撮影の時点での映り込みを少しでも減らす努力をするのが、より望ましい状態といえるのではないでしょうか。もっとも、自分の場合はその努力が功を奏しない場合もあるので、自分で書いていて耳が痛いような話ではありますが。そのようなわけでして、最後の一点に関しては、自戒の念を込めて書いています。


おわりに
使い方よりも注意点についての言及が多い記事となりました。

上手にこの機能を使うことで、見知らぬ誰かがどこかで不快な思いをするリスクを多少なりとも低減させることが期待できそうです。
そのリスク自体も、再生数のさほど多くない動画だったらそもそも無視できる程度に低いものであるかもしれません。でも、より0に近づけることができるのであれば、やはりその努力は惜しまずにしていくべきなのでしょう。
モラルの基準をどこに求めるかという話になると非常にややこしいことになりそうです。しかし、今回ご紹介したように、ぼかしを入れる作業自体は、非常に簡略化された操作で行うことができる作業です。やってみても損はさほどないことと思われますので、導入を迷っている人は、是非使ってみてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿