2012年11月18日日曜日

『ソーシャルもうええねん』の感想

村上福之さんという人が書いた『ソーシャルもうええねん』という本を読みました。電磁マシマシというラジオ番組で、パーソナリティの佐野電磁さんが勧めていたので、気になって購入してみました。

表紙絵は、海猿やブラックジャックによろしくでお馴染みの、佐藤秀峰さんが描かれています。

本の中身は、村上さんがこれまで書きためてこられたブログの記事の中から、ある程度のまとまりを持たせてピックアップをして加筆修正をした内容で構成されています。タイトルにあるようなソーシャルネットワークの話もありますし、仕事論のような話もあります。

ラジオで佐野さんも言っていたのですが、私はこのタイトルについては、「編集者がミスったな」 という感想をいだきました。
確かに、インパクトはあるタイトルです。でも、本の内容を端的に表しているかというと、決してそういうわけではないのです。そして、表紙絵にTwitterとFacebookのロゴが書かれたちゃぶ台をひっくり返す村上さんが描かれていますが、TwitterとFacebook自体が、いつまでも今のような力を持ったツールとして機能するわけではないでしょう。そうなると、来年・再来年と考えたときに、タイトルや表紙からは、この本に対する魅力を感じることが難しくなってくるのではないかなと、そんな気持ちです。

本の内容は、読みやすいですし、そのくせあれこれ考えさせられることに富んでいます。読んでよかったなと思う一冊ではありました。

タイトルから逸れた感じになるような話題、村上さんが今の仕事ぶりを発揮するようになるに至るまでが綴られているようなあたりが、特に興味深い内容だと思います。どんな姿勢で仕事に臨んできたか。ベンチャーであれ大企業であれ、どのような点に目を向けながら仕事をするのがいいのか。
そんなことがあれこれ綴られていて、著者の素直な生き方に、なんだか好ましい感じを抱くことができます。また、自分も明日から頑張ろうという気持ちを奮い立たせもしてくれます。

タイトルや表紙に癖があるのは、繰り返しますが、編集者のミスだろうなと思っています。そう書きたくなるくらいに、この本はもうちょっと長いスパン、長い寿命で、多くの人に読んでもらいたい内容になっていると、私は思っています。
もしこのブログで初めてこの本を知ったという方がいれば、是非手にとってみてください。1,000円もしない本ですし、読みやすいので、お勧めですよ。

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