2012年10月24日水曜日

まずは書いてみるということ

かつて、全然違うところで、ブログを書いていたことがあります。
そちらは諸事情によって、今は更新を停止しているような状態ですが。

そこでも書いたことがあるのですが、自分にとってはいろいろな考えの基本をなしていることの一つを、ここで書いておきたいと思います。
これからもこのブログを更新していくたびに、幾度となく同様のことを書くことになるとは思いますが、お付き合いください。



私たちはおそらく、自分で普段思っているほどには、考えがまとまっていないものだと思います。

  • 何かいいアイディアを自分は持っている気がする。
  • 何かおもしろいことをひらめいた気がする。
  • そのことについては自分なりに譲れない言説がある。

などを思うことは自由だと思うのですが、思っていることと、実際にその考えを人に対して表明することとは、もちろん別物として考えなくてはなりません。
そして、別物として考える云々以前に、果たして自分の中に、それほどまでに確固たる「考え」が存在しているのかというとについても、懐疑的でありたい。少なくとも、私はそのようなスタンスで、こうやって拙いながらも文章を書き連ねています。

確固たるものではないからこそ、こうして形にしてみる。
頭の中に何かあるという幻想を、実際に書いたり話したりを通じてアウトプットして、ままならなさに歯ぎしりをしたい気持ちに苛まれる。
そして、だからこそ、よりよく、よりシンプルに語れるように、言葉を探して、全体の構成を考えて、四苦八苦する。
そういう中で、ようやくちょっとだけ、「自分はどうやらこういうことを言いたいのだろうな」という幹の部分がぼんやり姿を現してくる。

とまあ、私にとっては、自分の脳内にあるであろう考えと、表現することとの関係は、このような関係をなしています。
要は、いいものがあると思っているなら、それを実際に形にしてみようよ、思ったほどには形になっていないから、ということですね。
そして、表現としては未熟ながらも、これから育てていく楽しさを感じさせてくれるものが見いだせるかもしれないよ、ということでもあります。

この記事自体、書いていてよくわからなくなりながらですが、まとまったものを人に提示する場ではなく、自分の考えをちょっとでも整理する場としてこの場を考えるのであれば、この試みもまあ悪くはないのかなと思うわけです。
確実にきれいに形をなしてくれるものしか公開してはだめということになれば、私は他者に対して伝えたいことなど、なくなってしまうので。
ですので、こうして思考の軌跡をまずは形作ってみて、その中で、読んでくださる方の心に何か響いてくれるところがあれば幸い、というスタンスで、これからもときどきここにこの類の文章を書くことになろうかと思います。

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