2014年5月14日水曜日

パラミタミュージアム 【知られざるミュシャ展】に行ってきました

三重県菰野町に、パラミタミュージアムという美術館があります。イオンでお馴染みの岡田財閥の運営する美術館でしたでしょうか。
美術に疎い私なので、常設展示されている池田満寿夫の般若心経シリーズなどがどの程度の美術史的な価値を持つのかは、皆目検討がつきません。ただ言えるのは、ここに飾られている池田満寿夫の作品が、よくわからないなりにもすごく好きだということです。
お近くにお立ち寄りの際には、寄ってみられてはいかがでしょうか。大きな美術館ではないので、企画展も含めて2時間程度あれば見て回れることと思います。建物外部に設けられた小さな遊歩道も、とても素敵な雰囲気です。

さて、その企画展で、このほどアルフォンス・ミュシャの作品の展示が行われていて、それを見にいってきました。
美術に疎い私ですが、さすがにミュシャの名前は知っています。といっても、作品としては黄道十二宮くらいのものですが。そのくらいの漠然とした知識で見にいったわけですが、大当たりでした。
「ミュシャといえばこれだろう」という、人物の輪郭線を太めのくっきりした線で描いてその周りの花をはじめとするモチーフで飾る絵柄以外に、繊細な筆致の写実的な人物画も多く飾られていました。おそらく彼の代名詞的な作品の前後に描かれた、歴史に埋もれているであろう作品も多く鑑賞することができました、とでもいうのでしょうか。平たくいえば、彼のルーツをたどった気になれるような展示となっていました。有名どころだけでなく、本邦初公開にあたるような個人所蔵のコレクションが多く展示されていたのも、よかったのでしょうね。

150点ほどの作品が展示されていて、その中で特に心惹かれたのは、ベタなのかもしれませんが、ジスモンダでした。(興味のある方はジスモンダで画像検索してください。)この作品をはじめとする数点の作品は、当時のお芝居の宣伝ポスターとして描かれた、商業目的の絵だったんですね。それらはさぞかし衆目を集めたに違いない。そんな想像がぐんぐん膨らみます。

そんなこんなで、気に入った展示を見たときにはたいていそうしているのと同様に、展示作品に関する図録を買ってきました。



ときおり思い出しながら、ぱらぱらとめくっております。いい展示に出会えると、満ち足りた気持ちになれますね。

【余談】 パラミタミュージアムでは、先にも述べたように、池田満寿夫の般若心経シリーズが展示されています。そもそもパラミタという言葉自体が、般若心経の波羅蜜多に由来する言葉です。
そんなわけで、館内の休憩スペースには、有名な仏像を再現したガチャガチャが設置されていたりもします。戯れに300円を投じたら、こんなのが出ました。


超有名どころですよね。
気に入って、自分のデスクに飾って、疲れたらぼんやりと眺めています。
半跏思惟像を眺めながらミュシャ展を思い出す。和洋の混じり合い、近代と古代の混じり合いという妙なマッチングではありますが、どちらも自分の心の潤いを考える上で、とても意味ある役割をになってくれる要素となってくれています。

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